どうすれば幸せになれるの?
これは誰もが答えを求めている世紀の大難問ですよね。
こちらの記事でお話しした通り、私たちの全ての願望や目標の根底に潜んでいるのは、幸せになりたいという切なる願いです。
しかし、いわゆる「幸せ」と呼ばれている状態になることがあっても、それはなかなか長くは続かないものです。
過ぎ去った幸せを取り戻すための確実な方法を知っている専門家はどこにもいません。本当に、一人もいないのですよ。
お医者さん、精神科医、心理学者、自己啓発の講師、作家さんなど、幸せになるための方法を知っていると主張している「幸せの専門家」の多くは、ポジティブな感情とネガティブな感情があると言います。
ネガティブな感情は悪いもので、消したほうがいい。
ポジティブな感情は良いもので、増やしたほうがいい。
ざっと、このような見解ですね。
このような方法で幸せになることはできません。
感情にはポジティブとネガティブがあって、幸せというのはポジティブな感情であるというのであれば、常に幸せでいるためには、ネガティブな感情を全て消すことが必要だということになりますね。
そんな考えは幻想であり、作り話です。
ちゃんと検証もされていない思い込みなんですよ。
さて、その思い込みに関して、次の2つのことを理解してください。
・ネガティブな感情を「消す」ことなど絶対に出来ないのです。
・ネガティブな感情を消すことで本当に幸せにはなれないのです。
どういうことでしょうか?
本当の幸せとは何なのでしょうか?
はっきりと見ていきましょう。
人生、または人間の体験には、2つの領域があります。
私はそれを「物語スペース」と「内部スペース」と呼んでいます。
・物語スペースとは、人や場所や物質が存在するところです。あなたの外側にあるように見える世界ですね。あなた自身の肉体もここに含まれます。
・内部スペースとは、その名の通り、あなたの内部に感じられる世界です。見ることも触ることも出来ません。ただ自分の中に感じられる広大な空間です。
では、感情とは何でしょうか?
正確に描写することはできないのですが、「内部スペースでのエネルギーの動き」と呼ぶのが最も分かりやすいかと思います。
内部スペースでのエネルギーの動きは、とても静かに落ち着いている時もあれば、自分の中で嵐や竜巻が起こっているかのように激しい時もありますね。私は強い感情をそのように感じていたものです。
私たちの日常生活において、内部スペースのエネルギーは常に流動しています。
落ち着いているように感じている時でも、意識がある限り、その流動が止まることはありません。
ちょうど海や湖などの水場のように、表面が静かに見える時でも、いつもいつも流動し続けているのです。
内部スペースのエネルギーの流動には、実に様々なバリエーションがあります。
音楽と非常によく似ています。
音楽には色んなバリエーションがあるでしょう。
どれも「音楽」に変わりないのですが、ジャズ、ロック、クラシック、ポッポスなど、いろんな呼び方をされていますよね。
私たちは、感情エネルギーをフリーズさせて、流れをせき止めて、細かい断片に分けることが習慣になってしまっています。
そして、その細かく分けたエネルギーの断片に対して「怒り」「憂うつ」「喜び」「平穏」などとレッテルを貼っているのです。
エネルギーの断片を「ポジティブ」「ネガティブ」「嬉しい」「つらい」「望ましい」「憎しみ」「愛」などと判断してレッテルを貼っているのですよ。
このような判断やレッテルを真実だと受け入れて、
フリーズさせて → 断片に分けて → レッテルを貼る
ということを常に自動的に繰り替えしているのです。
この一連の作業は電光石火の速さで行われているので、私たちは日常でこのようなことが起こっていると気付くことも出来ていないのです。
このような習慣は、子供の頃に「プログラム」され、しっかりと埋め込まれ、その後の人生で延々と自動実行させられているものなのですよ。
驚きましたか?
そして、自分でそれを「仕組んだ」ということを忘れているのです。
「自分はあまり幸せではない」と騙して思い込ませているのは、自分自身なのですよ。
これで、幸せになる方法シリーズのパート1は終わりです。
パート2では、ついに、
「常に幸せでいるためには、どうすればいいの?」
という大疑問の答の扉を開くカギを明らかにしていきましょう。
Posted on April 11th, 2012 by Robert Scheinfeld
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(初期の型のiPhoneからはコメント投稿できないことがあるようです)