2013/08/10

【基本実践1】すべてをあるがままに



前回の続きです。

「スピリチュアルの教えを

どのように活用すればいいの?」



「目覚めのために
 実際どうすればいいの?



このような疑問に対する答えは

スピリチュアルの教えの中で

何より重要なところなので

今回は

最も基本的な実践方法を

3つお話ししたいと思います。








1つ目の実践方法は


静かにじっとしていること




これはとてもシンプルだけれど

非常に深く

自分で実践することが

大変重要なものなんですよ。





静かにじっとしていることとは

どういう意味でしょうか?




昔から長い間ずっと言われ続けている

非常にシンプルな教えですね。

これをどんな意味に受け取るかは

人によってさまざまですが



私の場合は

「すべてを あるがままにしている」

ということを

具体的な方法として教えています。






「静かにじっとしていること」

この教えを実践しようとすると

多くの人は

たとえば瞑想をする場合

思考を落ち着けようとしたり

静けさや平穏が感じられる場を探したり
何らかの修業のように取り組むでしょう
        




自分の内面を

コントロールしようとする感じですよね。

私はそんなやり方を

「操作」と呼んでいます。

過激な言い方に聞こえるかもしれませんが

まさに「操作」なのです。




「静かにじっとしていること」

この教えを実践するためには

真の静けさを見つけなくてはいけません。



真の静けさは

意図的に作り出せるものではないのですよ。

どのようなコントロールや操作をしても

決して見つけられないのです。




真の静けさは

私たちの自然な状態なのですから

作り出す必要などないのですよ。



すでに ここに在るから

気付いていないだけなのです。



私たちの本質が

すでに

完全な静けさで

完全な平穏なのですが

思考にとらわていたら

それに気付けないでしょう。

   


エゴを自分と混同していると

静けさは

作り出さなければならないものだと

思い込んでしまうのです。




前回の

私の教えの基本原理についてのビデオで

エゴは頭の中で創られた

単なる思考パターンだとお話ししましたよね。





エゴとは

私たちの中で起こっている現象であり

私たちはエゴではないのだということが

分かり始めると
まっさらな空間が現れます
     






エゴとは

基本的に繰り返しの思考パターンであり

そういう意味では

私たちの中の雑音なんですね。
静けさの中に鳴り響いている雑音なのです
                 



そして

静けさは

私たちの本質が持つ特性です。



私たちの本質であるスピリットは

言葉で描写できず

色も形もないのですが

とてもイキイキとした存在です。




私も あなたも 誰でもみんな

本質はスピリットなんですよ。




そして

スピリットは すでに いつでも

静かにじっとしているのです。





「すべてをあるがままにしている」というのは

スピリットの特性のひとつ、

スピリットが やっていることのひとつです。



とは言っても それは

実は「行為」と呼べるものではありません。



すべてをあるがままにしているために

あなたは何も「する」必要がないのです。



それどころか
「行為」は やめなくてはいけません




絶え間なくいつもいつも

何かを「しよう」「しよう」とする衝動を

手放すのです。




あらゆる「行為」は

「すべてをあるがままにしている」ことに

反することなのですから。





「すべてをあるがままにしている」ことが

できていない限り

エゴ意識から目覚めることが

とても難しくなるのですよ。





ですから

「すべてをあるがままにしている」という

ごく基本的な教えは

非常に重要なのです。



なかなか実践できない人が多いでしょう。

すべてをありのままにしていることを

エゴは恐れますからね。



エゴは

すべてをあるがままにしていたら

「大変なことが起こってしまう」

あるいは

「一切何も起こらなくなってしまう」

そう思っているのです。




でも実際には
その恐れは両方ともハズレなんですよ




すべてをあるがままにしていると

すばらしいことが起こり始めるのです。




あなたが今ここで

私が話しているのを見たり聞いたりしながら

頭で分析したりせず

過去に学んだ内容と比較したりせず

ただ

見るまま・聞くままに任せてみてください。




賛同したり拒絶したりするのは

後にして

今この瞬間

ただ見るまま聞くままに

完全に任せていることができますか?

そしたら どうなりますか?




すべてをあるがままにしているというのは

何かを「しよう」とすることではありません。



さっきも言ったように

すべてをあるがままに「しよう」とすると

逆効果なのです。



「しよう」として出来ることではありません。

ただ ありのまま安らいでいることです。





すべてをあるがままにしているという教えは

誤った解釈をされていることも

とても多いのです。



無気力になるかのような意味に捉えたり

物事にうまく対処できなくなると考えて
不安に思うのですね
      




しかし

そのような不安を抱くということは

教えそのものを

誤解しているということです。



すべてをあるがままにしていることは

最終目的ではなく

真実に生きるための

土台なのですよ。




この土台があってこそ

人生の一瞬一瞬や

毎日の生活の中で

賢明で適切な言動が

「起こってくる」のです。




すべてをあるがままにしている。

その状態になって初めて

エゴ意識から脱出できるのであって

いまここの出来事に抵抗して

何とかしようとしている限り

条件付けされたエゴ意識から抜け出すことは

決して出来ないのですよ。





すべてをありのままにしているという教えは

エゴではなくスピリットによる

鋭い洞察や

適切で賢明な言動が

「起こってくる」ための土台を
培うようなものなのです
       





また私は

すべてをありのままにしているということを

「瞑想」としても教えています。




瞑想だけではなく

何にでも適用できるんですよ。

試してみれば

人生のいろんな出来事に対して

今まで想像もできなかったような

賢明な対処ができるようになるでしょう。






しかし瞑想と言えば

やはり とても多くの人々が

自分の内側で

何かをコントロールをしたり操作するような

テクニックを使っていますよね。



スピリチュアリティーの意義は

ありのままの自然な状態

つまり私たちの本質に目覚めることですが

そのように

何かをコントロールしたり

操作をするような瞑想法では

目覚めることは出来ないのですよ。



不自然なことをやって

自然な状態が得られることはありません。



すべてをあるがままに

自然なままにしていることによって

私たちの本質は

いまここに現れるのです。




時間は関係ありません。

習得するべきものもないし

上達させるべきものもありません。




必要なのは

確かめることです。




みなさんに考えていただきたいのは

ここの部分なんです。






この1番目の実践方法どおり

すべてを ありのままにしているとき

「どうなるのだろう?」と

確かめてください。






あなたが静かに座って

瞑想しているとき


「いま

 すべてをあるかままにしていて

 どうなるのだろうか?」と

確かめてください。




内側で

どんな変化が起こりますか?

何が見えてきますか?




どうなるのかだけではなく

「いま本当に すべてを

   あるがままにしているかな?」とも

確かめてください。





なぜなら

静けさが現れていても

そのように確認することで

自分が微妙に何かを握りしめたり

コントロールしようとしている

微細な動きに気付いて

さらに深い安らぎが訪れることがあるのです。





ですから

この教えを

達成するべき目的というよりも

問いかけに使ってください。



すべてをあるがままにしている状態を

達成しようとしないことです。

「しよう」とするということは

この教えをきちんと理解していない

ということになりますよ。




この教えによって

自分の状態を確かめてください。

それが瞑想になるのです。



すべてをあるがままにしていることは

エゴが完全に手放される

最も深い瞑想です。









あなたの思考も

気分も感情も

いまこの瞬間のすべてを

完全に

あるがままにしていることは

できますか?

そうすると

どうなりますか?




初めに話したことの繰り返しになりますが

すべてをあるがままにしていることで

あなた本来の自然な状態である

静けさが現れるのです。


これが

「静かにじっとしていること」という教えに

帰結しますね。




すべてをあるがままにしていることが

静かにじっとしているための方法、

そして

静けさに気付いて

本当の自分に根付くための方法なのです。




静けさは

私たちの本質の主な特性です。

「そうなろう」としなければならないものではなく

文字どおり

私たちの一部なのですよ。






以上が

1つ目の実践方法です。






つづく
 


4 件のコメント:

  1. 途中ではありますが、あまりに感激したので、コメントしたくなりました。(笑)

    このシリーズは、超大作ですね。
    アジャさんが「教えの基盤」だと仰っている通り、内容も、とても大事なところを押さえていますが…
    それよりなにより、とても上手くまとまっているので、頭の中の整理にもなります。

    アジャさん本人にはもちろん、Asaminさんにも、お礼を言いたいです。
    ありがとう御座います。(^^)

    アジャさんの二冊目の翻訳本が出版されましたが、、、
    実は、(購入したものの)そちらは放っておいて、こちらの基本原理のシリーズばかり読んでいます。(笑)

    今 自分が欲しているのは、Asaminさんが訳されている内容の方で…
    今 自分が重要だと感じているのも、こちらのブログの記事の方、なんですよねぇ。(^^;)

    これだけ長いものを訳されているAsaminさんは、大変だと思います…
    ほんとうに、ありがとうございます。(^^)

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    返信
    1. 光龍さん

      こんにちは!
      この動画はもともと何年か前に録られたもので
      私は2年か3年くらい前にちょこちょこ聴いていたのですが、
      最近久しぶりにあらためて聴いたら前よりずっと深く響いて役立ったので
      ちょっと長いけれどこれはぜひシェアしようと思って訳し始めました。

      大切な基本だけに
      どんな言葉で訳せば分かりやすいか迷う部分も多いのですが
      少しでも伝われば嬉しいです(#^^#)

      こちらこそありがとうございます!

      削除
  2. 和訳ありがとうございます。非常に助かっています!

    返信削除
    返信
    1. KSさん

      つたない訳ですが
      少しでも伝わっていたら嬉しいです(*^^*)
      ありがとうございます!

      削除

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