2013/08/07

「探求者」をやめてから


こちらから訳しました。




<質問者>

私は長い間ずっと

とても熱心な「探求者」で

真実を探し求めていたのですが

今はそれほど激しい情熱は無くなって

安らぎを感じるようになりました。



でも

あんなに強く目覚めを望んでいたのに

それを諦めてしまったような気分で

葛藤があるのです。
        





<アジャ>

あなたはどうしたいのでしょうか。

何を望んでいるのですか?





<質問者>

調和を望んでいます。





<アジャ>

真実も望んでいますか?

真実を知らずに

調和はあり得ないですからね。

調和を望む人はとても多いですが

真実を望む人はそんなにいないのですよ。

調和と真実は一体なのに。





真実を求める気持ちは

病気みたいなものなんです。




スピリチュアル探求者の動機には

大きく分けて2種類あるんですよ。





1つは

自由や平和や調和を渇望している。

これは簡単に言うと

「自分が望む状況を手に入れたい」

そういう動機ですね。






もう1つは

真実や覚醒を本気で望んでいる。

この場合は

厄介な病気にかかっているようなものなんです。


「そうしたい」と望んでいるというよりも

「そうしなければならない」

「真実を知らなければならない」と

駆り立てられる感覚ですね。

そして

この病気が治るための唯一の方法は

真実を発見することなのです。







この2つの動機の違いが分かりますか?






1つは

満たされようとして自分から何かを求めている。




もう1つは

何かに駆り立てられている。

自分から求めているというよりも

自動的に突き動かされている感じですね。







<質問者>

熱心に探求していたときは

そのように突き動かされている感じだったのですが

あなたの教えにしっかり向き合うようになってから

それが無くなってしまったのです。





<アジャ>

なるほど。私の責任ですね(笑)






<質問者>

私にとっては

本当に大きな変化なんですよ(笑)






<アジャ>

ええ、分かりますよ。

すべては完ぺきなタイミングで

なるべき状態になるのです。



すばらしいことなんですよ。



あなたのそのような変化も

起こるべくして起こっているのです。




そして

激しい渇望感が消えていくと

平穏な状態に

心地よさを感じるものですよね。
        




それでも

真実や目覚めを求める思いは

完全には無くならず

葛藤を感じるのですね?




そこが大切なチェックポイントなんですよ。





真実や目覚めを探求し続けたけど

特に何も起こらなかった。

まだ答えは見つかっていないけれど

激しい情熱は冷めてきて

心地よい安らぎを感じている。



今のあなたは

そのように「引き分け」の状態なんですね。





あなたが これからどうするべきか

私が判断できることではないので



「この心地よい引き分けの状態で

 もう満足なんだろうか?」と

自分に問いかけてみてください。

その答えは

あなたにしか分からないものなのです。




あなたが「このままでいい」と感じるなら

それでいいのですよ。





<質問者>

いいえ

このままでいいとは全く感じません。






<アジャ>

わかりました。



あなたはもう以前のような

「必死な探求者」の段階を通り過ぎたのです。

息切れして疲れ果てた感じですね。




そして今

「渇望感が無くなって安らいでいる。

 探していたものは見つかっていないけれど

 いまここの人生がすべてだ。」


そう思いながらも

その平穏な「引き分け」の状態から

あなたを連れ出そうとするエネルギーを感じる。




安らぎながら

何が真実なのか?」と問いかける。





それが新しい幕開けなのです。






以前の私は何年も

「このようにしなさい」

「次はこのようにやってみなさい」などと

いろんな方法を生徒たちに教えていましたが



最近は

本気で真実を求める真摯さが無ければ

どんな方法も役に立たないゲームに過ぎない

話しています。




だから今あなたに

本当に 本当に 本気で

真実を求める思いがあるのかを

よく確かめていたのです。





何らかの方法ではなく

本気で真実を求める思い。

それこそが

真実への本当の道なのですから。






その思いが欠けていたら

どんなことに取り組んでも

虚しいテクニックに過ぎません。






「私とは何なの?」



この問いかけが

まずは最も重要な基礎だと

昔のセッションでも教えていたのですが

本気で真実を求める誠意があるならば

この問いかけは効果的なのですよ。






「引き分け」の心地良い状態になると

本気で真実を求める思いは

なかなか持てなくなるものですが

あなたには それがあるのですね。







<質問者>

恩寵によって目覚めが起こるまで

ただ待っていればいいのでしょうか?






<アジャ>

そういうわけではありません。



たとえば...

あなたの髪の毛が燃えていたら(笑)
      
恩寵によって雨が降るまで待ったりしないで

何とか火を消そうとするでしょう?




真実を知るという

あたなにとって最も重要なことへ

どのように関わればよいのか。



これはとても微細なことなので

説明するのがとても難しいのです。







・目覚めを引き起こそうと追い求める



・目覚めは恩寵によって起こるべくして起こるのだから

 何もしないで安らいでいる





このような状態を

みなさん経験したことがあるでしょうが

どちらかを止めればそれでOKという話ではないのです。





探求者になるのをやめて

いまここに安らいでいることが基本ですが




安らぎながらも

「これで全てなんだろうか?

 私にとって

 これが真実なんだろうか?」と問いかけて

自分に正直でいることです。





分かりますか?




安らぐのをやめて焦りなさいなどと

言っているわけではないのですよ。



いまここに安らぎながら

真実への誠意を保ち続けるのです。




私がそう言ったから、ではなく

あなた自身の内側に誠意があるのなら

それを持ち続けなさいということですよ。



あなたや誰かが 

どのように感じていて

どういう態度でいるべきかなど

私には分からないのですから。





真実を本気で求める誠意が

自分の中にあるかどうか
いつも確かめることです







いまここに安らいで

心地良いからといって

真実への誠意を手放す必要はないのです。





安らぎながらも

「まだ終わっていない」

「何が真実なのか?」と

問いかけるのです。




目覚めを必死に探求している間は

本当にしっかり問いかけることが

なかなかできないのですね。






探求をやめると

静けさが現れます。




しかし多くの人は

探求をやめて

心地よい静けさを感じると

目覚めまであと一歩のところなのに

真実への問いかけを忘れて
眠りに陥ってしまうのです





でも

心地よい静けさの中でも

「何が真実なの?」

「私とは本当は何なの?」と問いかけて

あなたにとって最も重要な

真実への誠意を保つことは

できるんですよ。





それが絶妙なバランスです。

「探求しない探求」ですね。








楽しんでください。

いいですか?

深刻になることはないのですよ。

楽しむことを忘れないで







4 件のコメント:

  1. 探求者もどき2013/08/07 14:00

    何時も翻訳ありがとうございます。
    楽しみ拝見しています。

    今日の話題はあまりにもタイミングが良い話題だったので、
    読んでいてびっくりしました。

    私も質問者と同じように数年前に訳も分からず、
    突き動かされるように探求が始まりました。

    それから数多くの本よ読んで、
    瞑想して、
    その間色々体験もありましたが、
    (全てはあるががまま、とか本当の私は全てを認識している意識なんだとか)、
    最近はその探究心が殆ど無くなって、
    なぜか心が静かになっていました。
    (一時は探求する事が苦しくてくるしくて、
    それでもやめることができない辛くてそうしようもない時期が有りました)

    でも、探求自体が終わってはいないのですが、
    この先どうしたらよいの分からないような状態でした。

    こころが平安なのはいいけど、
    真実はまだわからない。
    本当に真実を知りたいのだろうか?と、
    自問しているときがありましたが、
    今日の翻訳読んで、
    とても参考になりました。

    ありがとうございます。

    まだまだ暑い日々が続いていますが、
    お体に気をつけてください。

    何時も更新を楽しみにしています。

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    返信
    1. 探求者もどきさん

      こんにちは。
      本当に↑の質問者さんと同じような状況だったのですね!
      参考になってよかったです^^

      今まで紹介してきたアジャのお話は
      いろんなテクニックへのダメ出し(笑)みたいなのが多かったと思いますが
      じゃあ実際どんな心構えでいればいいの?という疑問に対する答えも
      けっこう話されているので、今後少しずつ紹介していこうと思っています。

      探求者もどきさんもお元気で夏を楽しんでくださいね!
      ありがとうございます。

      削除
  2. Asaminさん、いつもありがとうございます♪
    私にとっても、まさに今聞きたかったお話でした。

    そして前の探求者もどきさんのコメントも読ませていただきながら、
    「うんうん!そうそう!」とものすごく共感してしまいました(^^)
    本当にどうしたらいいの??と、
    先の見えない道を歩いているように感じることもありますので、
    こういう場所があるのは、とてもとてもありがたいです!!

    今回のメッセージも繰り返し読ませていただくと思います。
    Asaminさん、また楽しみにしています♪
    あ、でもプレッシャーに感じないでくださいね(笑)

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    返信
    1. Akkoさん

      コメントありがとうございます。
      Akkoさんにもタイムリーだったようで良かったです!

      そうなんですね、
      同じような状況でいったん行き詰まる方が多くて
      このようなプロセスもある意味王道なのかもしれないですね。

      楽しみにしていただけてとても嬉しいですよ☆
      書きたいときにだけ書いているので大丈夫です^^
      ありがとうございます。

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