2013/08/08

【基本原理1,2】苦悩の根本原因

(アジャシャンティのサットサンより)

スピリチュアルの教えに親しみ始めると

基本的なことを見失ってしまう人が

とても多いのですが


どのような教えにおいても

ごく基本的でシンプルなところを

しっかりと理解しておくことが

すべての人にとって

最も重要なことの一つなんですよ。





そこで



まず最初に

私の教えの基盤を

あらためて簡潔に説明し



次に 

その教えを

実際どのように活かせばよいのか

お話ししていきたいと思います。









私の教えの基盤は

4つの「基本原理」に要約できるでしょう。






第1の基本原理は こうです。







あらゆる悩みや苦しみは

    エゴ意識を「自分」と混同していることが原因






エゴ意識を「自分」と混同してしまうと

私たちは「無意識」な状態に陥って

自分の本質に気付けなくなります。





エゴ意識に囚われ

エゴ意識を「自分」と思い込むことによって

あらゆる悩みや苦痛が生まれる。



これが第1の基本原理ですね。








大多数の人々が

ほとんど いつもいつも

エゴ意識で生きています。




人間というものは

個人的にも 集団的にも

エゴ意識に圧倒的に囚われたまま

日々の生活を送っているんです。







私たちが暮らしているこの世界は

人間の集合意識によって

創り出されている世界なのですよ。

     



人間の集合意識は

圧倒的にエゴ的な構造に支配されているので

この世界での私たちの振る舞いや人間関係などは

やはり

エゴ的な構造に基づいたものになっているわけです。

       


そのようなエゴ意識に囚われた在り方こそが

すべての悩みや苦しみの「根っこ」なのだと知ることは

とても重要なのですよ。




そして

エゴ意識が

あらゆる苦しみの根本原因だからこそ

その正体をよく理解しておくべきなのです。


          


先ほど言ったように

私たちがエゴ意識に囚われていると

「眠っている」状態に陥って

自分の本質に気付けなくなるんですね。





私たちの本質とは何なのか

本当は


言葉で描写することなどできないのですが

スピリチュアルの教えは

とりあえず言葉で説明する必要があるので

私は便宜的に


意識的なスピリット」と呼んでいます。









この第1の基本原理を

しっかり理解しておくことは

とても重要ですよ。





普段 私たちは

悩んだり 苦痛を感じたりするとき

外側」に原因があると思いますよね。





「思い通りにいかない

「自分は理想的な人間ではない

「こんなことが起こった」など


状況や環境、何らかの出来事のせいで

苦痛を感じるのだと思い込みます。




しかし

本当によく確かめてみると

私たちが悩んだり苦しんだりするのは

「思考パターン」と自分を混同していることが

本当の原因だと分かってくるでしょう。





これは第2の基本原理につながっていきます。

第2の基本原理はこうです。





エゴは 頭の中の創りもの




分離意識に基づいて

ぐるぐる繰り返す思考パターンによって

創り出されているもの。

それがエゴなのです。




どういう意味なのか分かりますか?




エゴというものは基本的に

「自分」という感覚であり

また

その「自分」という感覚にくっついている

思考や信念でもあります。



それらが かたまりになったものが

「私」という

確固とした自己感覚になっているんですね。




「私」という自己感覚は

頭の中で創り出されているイメージなんです。




さきほど言ったように

ほとんどの人間は

この頭の中の自己イメージを

本当に「自分」だと思い込んでいるのですが


その自己イメージは

分離意識に基づいて

ぐるぐる循環する思考パターンでしかないのですよ







そして 

この自己イメージに過ぎないエゴが

いつもいつも

幸せや平和を探し求めています。



でも

エゴが見つけ出す幸せや平和というものは

どんなものであっても

長く続くものではなく

あっという間に過ぎ去っていくので

結局ほとんど満たされることはないのです。





ですから

自分」という感覚をすべて

根底から本当によく確かめることは

とても重要なのです。





どんな自己イメージだろうと

すべては

延々と果てしなく繰り返す思考パターンであり

このような思考パターンは


分離意識 つまり

「私たちはバラバラの個別の存在だ」という

誤った認識が土台になっています。




「私は他人や世界とは別々の存在だ」

これが

意識的にしろ無意識的にしろ

エゴの世界観なんですね。





広大無限な人生に

どこか恐れを抱きながら

バラバラの個人として生きている。

それでもエゴは

人生を見つめて

幸せになろうとする。



そして エゴ

決して幸せが見つけられない場所で

幸せを探し続けるのです。


   


「外側」には

永遠に続く本当の幸せなど

存在しません。



外側で見つけた喜びは

どんなものでも

一時的なものであり


必ず通り過ぎていくのですから。



「あらゆる現象は来ては去って行く」

ブッダは2500年以上前に そう言っていました。








私たちが抱く「自分」という感覚が

どのような仕組みになっていて

エゴがどのようにられているのかを

よく理解することは

非常に重要なのですよ。






繰り返しますが

少なくとも基本的には

エゴは頭の中の創りものなのです。





ですから

あなたが「これが私だ」と思っていても

まさに

単に そう「思っている」だけなのです。

「これが私だ」と信じるように

教え込まれたのですね。



自分に対する
信念、考え、評価などの集合体を

個人としての「私」として
頭の中で創り出しているのです









自分の本質が何なのかなど

気にしたことがない人は

この話を聞いて驚くでしょうね。





本当の自分は

決して頭で考えられるものではないのです。





「これが自分」と思っているもの

「これが誰々」と思っているもの

「これが世界」と思っているもの



それは全て

文字どおり「思っている」だけであって

単なる思考に過ぎないのですよ。





このように


私たちが「思考中毒」と言えるほど

思考をガッチリと抱え込んでいたり

さらに

思考と自分を混同していることが

あらゆる苦痛や悩みの

根深い原因なのです。





(つづく)

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