意識が世界に与える影響

音声ファイルThe Nature of Enlightenment から訳しました。



＜質問者＞

貧困や紛争、暴力などを無くして
愛に満ちた世界にするには
どうすればいいのでしょうか？


ここで話を聴いて
真実を垣間見ながらも



最近ニュースで見聞きしたことを思い出すと
苦しんでいる人々のことが
どうしても気になるのです。



また
真実を理解し目を覚ました状態で
同時に社会に貢献する活動をするには
どのようにすればいいのでしょうか？







＜アジャ＞

世の中のために行われている活動は
数多くありますが


最も重要なことに気付かないまま
行われていることが多いように思えます。





どんな活動をするにしても
まず何より最初に取り組むべきなのは




自分が持っている分離意識に気付くことです










素晴らしい社会活動はいろいろありますよね。



病気の人々のお世話をしたり

貧困者に寄付をしたり

環境保護や森を増やす活動をしたり

エコ活動に取り組んだり...など








しかし
どのような活動をするにしても





私たちが物事を


「良い・悪い」

「正しい・間違っている」




などと
分離意識でとらえて





自分は

「悪いこと」や「間違った状況」を解決するために

「良いこと」「正しいこと」をしている






と考えて活動していると....





エネルギーの領域に
ある影響を及ぼします




これはニューエイジ的思想ではないですよ。
そういう話をしているのではありません。







エネルギーの領域への影響によって
何が起こるのか....





この仕組みを本当に知ったら　
世間の人々は
ものすごく驚くでしょう





目に見えている言動よりも
見えていない領域にあるエネルギーのほうが
はるかに大きな影響を及ぼすのです。




見える形での活動が及ぼす影響は
全体の2％ほどに過ぎなくて



この世界でどんな出来事が起こるか
カギを握っているのは
表面に見えていないエネルギーのほうなのです。







なので


どれほど「良いこと」と思える活動をしても



「良い・悪い」

「正しいこと・間違っていること」


と考える分離意識を自分が持っている限り


さらなる分離の現象を


世界に創り出してしまうのですよ。







たとえば...





貧困を「悪いこと」と判断しながら
あなたが今日
1人の飢えた子供を救ったら



必ず後日
飢えた子供を10人も創り出してしまうんです。





苦しみを救いたくて
良いことのつもりで行った活動が



さらなる苦しみを生み出す原因になってしまう。






どんな理由で生じている分離意識でも
分離は分離なのですよ。




宇宙には



気高い分離とか
正義の分離とか



そんな区別はなく



分離はあくまで分離であって



そのエネルギーは
見えない領域でしっかりと影響するのです。






なので
何らかの活動をしようとするときは




自分は分離意識で

物事を判断していないだろうか？



と、よ～く確かめてください



何かや誰かを

「悪いこと」とか
「悪者」「敵」と感じていないだろうか？





もしそうだとしたら
真実が見えていないということですよ




そしてあなたが
解決しようとしている問題の
原因の一部になってしまうのです。






このことは
とても重要ですね。








それから

非分離意識
つまりワンネス意識の力を知ることです。




ワンネスの意識で行う活動には
とても大きな影響力があります。




分離意識には
物事を癒す本質的な力はありません。



分離意識のまま何かを動かすためには
かなり大勢の人の協力が必要ですが




ワンネスの意識であれば
少人数でも大きな影響を生み出すのです。






たとえば
ガンジーはすばらしい例ですよね。




彼はいつも


「私は反イギリスではありません。
　インドを支持しているだけです。」


と言っていました。





何かに反対するのではなく

支持したいものを支持するだけ


常にそのように人々に話していました。



彼は分離意識をもっておらず
このワンネス意識を表現し続けたので


1人でも社会に多大な影響を及ぼし
実際に大きな変化を起こしたのです。





＜質問者＞

彼はいつも
自分が見たい世界に意識を向けていたのですね。






＜アジャ＞

そうですね。

ガンジーは
何かを悪と見なしたり反対したりしなかった。
分離意識は無く、ワンネス意識であった。

この意識がカギなのですよ






私は分離意識から

物事を良い・悪いと考えていないだろうか？







この問いかけが
とても重要なのです。






◯◯が好き

◯◯が良い



と思うとき
同時に



△△はイヤだ

△△は良くない


という思いがありませんか？






そのような思いが
分離のエネルギーを世界にバラまくのですよ








世界ではずっと昔から
社会や環境を良くしようという活動が
数えきれないほど行われてきて


そのために使われた資源や資金も労力も
莫大なものですが




それにも関わらず
世界はいっこうに変わりませんよね





その理由のひとつが
私たちの分離意識です。




分離意識をもったまま
どれほど「良い」活動をしても
かえって問題を増大させる原因になるのですよ。




見えない領域に放出されたエネルギーは
遅かれ早かれ　必ず現象化して
出来事として起きてくるのです。




必ず、例外なく、そうなります。


そういう仕組みになっているのです。








それから



マザー・テレサも
とても分かりやすい例でしょう。



彼女は人々にこう言っていました。






「私は病人や貧困者を助けているのではなく
　神に仕えて手伝いをしているだけです。

　彼らは病人や貧困者ではなく
　神の現れです」







病気のように見える人を
「病人」とは思わず




自分の行為も
「病人を助けている」
とは思っていない。



ただひとつのワンネスに仕えている。
そう言っていたのです。






マザー・テレサと同じような活動をしていた人は
他にも多く存在したでしょう。




その中で なぜ彼女が
人々に大きな影響を与えたのでしょうか。





彼女はクリスチャンでしたが
教義に相違があったカトリック教徒にさえも
感銘を与えていました。





同じような活動をしていた人は
他にも大勢いたのに
なぜ彼女の影響力が飛び抜けていたのか。




それは
全てがひとつであるという真実が見えていた
彼女のワンネス意識のパワーによるものでしょう。




それが人々の意識を共振させて
直感的に心をとらえて惹き付けたのです。




彼女がやっていたことは
単なる慈善活動を超越していたのですね。









社会のために活動するのは素晴らしいことですが


ただし


分離意識をベースにしたものではなく
ワンネスの意識で行っている活動かどうか



それが非常に重要なことなのですよ。






分離意識を無くすこと。
それが全世界への貢献になるのです