人生の意味

こちらから訳しました。









＜質問者＞

とても個人的な次元の話なのですが

真実を探求しながらも

自己啓発とか 目標達成など

分かりやすくて馴染みのあるものに

つい取り組んでしまうのです。








＜アジャ＞

自己啓発や目標達成に価値があると思うのなら

そちらの道に進めばいいんですよ。






でも

そういうことが人生の目的ではないとしたら

どうでしょうか？







もちろん

何を生きる目的にするかは

あなたが決めることなんですよ。





好きなように生きることが

私たちには最も幸せなのですから。








でも　そういうことが

人生の目的ではないとしたら

私たちにとって何が

生きる原動力になるのでしょうか？








目標や理想を実現することが

人生の目的ではないとしたら

何のために生きるのだと思いますか？








＜質問者＞

何のためですか？








＜アジャ＞

目的など何も無いと言ったら

どう思いますか







私たちの人生には

目的も

使命も

ゴールも

進んでいくべき段階も







そんなもの何も無くて








人生とは

ただ生きて 体験するだけ。




それ以上の意味は何も無い。






そうだとしたら

どう感じますか？













エゴにとっては

とてもショッキングなことでしょうね。






エゴはいつも

何かに向かって進むことで

幻想の中に生き続けるのですから







「このままでは不満」というのが

エゴの性質なのです。







エゴは決して満足せず

自分自身にも

周りにも

「もっともっと」

「まだまだ」と求め続ける。






そんなエゴに支えられて

自己啓発や目標達成などが存在するわけですね。










なので

自分自身はもちろん　人生の何もかもが

そのままで十分であり

目標や成長など

何も必要ないのだと分かると







「目的のない人生なんて.....」と

衝撃を受けるのです。








しかし それは






私たち誰もが

あらゆる全てであり

神聖な「無」であるという

すばらしい奇跡に

気付いていないということなんですよ。








私たちの本質が

この世界のすべてを創造しているのです。








私たち一人ひとりは

「無」から表現された「形」なんですよ






形がなかったら

自分を見ることもできないでしょう？








見ることも

聞くことも

味わうことも

触ることもできず

何の体験もなく






あらゆる全てである「無」として

ただ永遠にそこに在る。






そんなの楽しそうですか？









あらゆる全ての実在であり本質である

たったひとつの純粋な力

それが

自らを表現したがっているのです。







どういう意味か分かりますか？








子供が

「ほら、こんなこと出来たよ。見て見て」

と喜んで




親も

「すごいね～」

と喜ぶように








私たちの本質も

私たちという「現れ」を通して

体験し　表現し

そして自らを見たいのです。








そのために私たちが存在するのです。






この手や目玉が存在するのも

私たちの本質が

自らを表現したり見たりするためなんですよ。








エゴにとっては「単なる手」でしょうけど

実際は「単なる手」ではなく

私たちの本質の現れなのです





真実が

自らを体験し表現するために

手という「形」で現れているのです。





私たちの人生とは

真実が

自らを知覚するための体験なのです。











手がなければ　触れることができない

耳がなければ　聞くことができない

目がなければ 　見ることができない

肉体がなければ　体験ができない

それが私たちの神秘なのです。






人生において

目標や成長は

別に必要なものではないのですよ。







いまここが目的地でもあるんです。

いわゆる

「アルファにしてオメガ」ですね。







いまここが

スタート地点であり

中間地点でもあり

ゴールでもある。







いまここが

いつでも

あらゆる全てなのです。







それが人生であり

あらゆるものの存在理由なんですよ。







ほとんどの人が

このことを見過ごしているのですね。








自分の手や指も

究極の真実の現れなのだとは気付かず

「ただの手だ」と思っている。





真実はそこら中に現れているのに

いつも見過ごしている。







そして

そんな素晴らしい奇跡には目もくれず

人生の意味や目的を見つけようとしているんですね






でも本当は

あなた自身や

見るもの聞くもの全ては




あなたが探し求めている真実が

形として現れているものなのです。








驚くべき奇跡じゃないですか？










観点がまったく違うんですね。





ここではないどこかで

意味や目的を探そうとする。





そんな探求だって

真実の現れには変わりないのだから

もちろん構わないんですよ。






しかし探求とは

どこかへ辿り着くことではありません


探求している あなた自身が

探求という完全な体験なのですよ。







＜質問者＞

たとえば

医学校で学ぶというようなことも含まれるんですか？








＜アジャ＞

もちろんですよ。

医学校で学ぶという体験も

お医者さんも　患者さんも

すべて真実の現れですからね。












エゴが崩壊することが

目覚めの美しさなんですよ。





エゴの崩壊は

私たちの本質にとっては

素晴らしいことなのです。



最終的には

エゴが崩壊して初めて

私たちはみんな

真の人間としての体験ができるのですから。








覚醒者には人間らしさが無いのだと

思っているかもしれませんが

そうではありません。



エゴとしての人間性が崩壊すると

私たちの本質が

人間として現れてくるのです。









このことを

知識として頭で理解するだけではなく

実際に知って目覚めたときに初めて

本当に人間という体験を楽しむことができるのです。







私たちの本質が

人間としての体験を

したくてしているのですから







ラクなことも困難なことも

好きなことも嫌いなことも

喜びも

悲しみも





どんな種類の出来事であっても

人間としての体験を

楽しむための手段になるのです。






人間という肉体を持った存在でありながら

私たちの本質が姿を現して

本当に人間らしい体験ができるのです。








目覚めとは

雲の上に行くようなことではなく

本当の意味で

100％ ここにいることなのですよ。








人はすぐに

どこかへと行こうとするものですが




人生の意味や目的を探すということは

いまここにいないということですよ。







何となく伝わっていますか？







＜質問者＞

はい。

まだ観念として頭で理解している感じですけど。








＜アジャ＞

今は観念でもいいのですよ。

その観念を染み込ませていれば

感覚もやって来るはずです






＜質問者＞

だんだん感じられるようになるんですか？







＜アジャ＞

そうです。




これは最初に話した

「人生の目的を自分で決める」ということにも

関連してくることなんですよ。






その感覚がはっきりしてくればくるほど

素晴らしいことが起こってきます。





別に特別なことではないように聞こえるかもしれませんが

実は大切な変化なんですよ。





「正しい道を選ばなくてはいけない」

そんな思いが無くなっていくのです。







正しい道なんて

無いのですから。